バンギャル20年選手がSixTONESにハマった話 Episode-1
掲題の件、下記にて綴らせていただきます。
これは長年ヴィジュアル村に身を沈めてきた私が、ある日高く築かれた壁の隙間からジャニーズ帝国を覗き込んでしまったことにより「ファンであること」を見つめ直したお話です。
文中、辛辣な表現がありますので、生粋のジャニオタさんには不快な場合があります。
あれは7月の終わり
FNSがきっかけで、でも何故私がわざわざその日「京本大我」をTwitterで検索してしまったのか、ひどくもやもやしていて覚えてない。
なんならリアルタイムで見てもいなかったのに。
本当に何気なくだったんだと思う。
でも、どこかで「あんまり深入りするとやばそうだ」という野性の勘が、頭の後ろの方を引っ張っていた感覚がある。
SixTONESは友達が好きって言ってたグループくらいの認識だったので顔も何もわからず、先に京本大我の歌う「愛を感じて」を見て、ジャニーズにこんなに歌える子いるんだ…あとお顔が…良い(自他共に認める私が絶対好きな顔)
でもさ、ゆーて、ジャニーズなんでしょ…?グループの方はどうなのよ…ってJAPONICA STYLEのパフォーマンス見たら、あれ?そういう感じ?曲も良くない?拙さとかないね…?
あ、髙地くんいる?あ!このグループ、去年駅にいっぱい貼ってあったな!へーーー。
そういえば真ん中の金髪の子、顔が綺麗って思ってたな…(自他共に認める私が絶対に好きな顔なので)
それから、前述のSixTONESを好きな友達に、良いグループだね!と連絡したら、YouTubeも見て!って言われて、いやこれは見たらいけないのでは…?と思いながら見たら………純粋に面白かった。
その頃最新であがっていた10万円旅からまず見た。
京本大我とスク革でお馴染みの髙地優吾しかわからなかったけど、それでも見ていくうちに名前と顔を覚え、見続けていくことでそれぞれのキャラクターを理解し…と面白さは膨れ上がっていった。
2日くらいで一気に全部見たと思う。
なお、はじめの頃、何故か松村北斗が覚えられず、北村北斗?いやそんな北ばっかりのことある?って一人でこんがらがってたの、良い思い出。
そして陥落
FNSでの出会いから1週間で、認めたくなかったけど完全に陥落した心地だった。
YTFFのパフォーマンスを見て、バッチバチの戦意を感じた。
ダンスってこんなにかっこいいんだ…。
何より京本大我!そのヴィジュアルは最強だ!!!!!!
と、もうこれは無理だな逃げられないなって思った。
SixTONES @ YouTube FanFest Music JAPAN 2018 | 「JAPONICA STYLE」「IN THE STORM」「Amazing!!!!!!」
ここから少し私の話にお付き合いください
タイトルの通り、私は20年近くいわゆるバンギャルをやってる。
ずーーーーーーっと同じ人を応援していて、周りからは「本当にずっと好きなんだろうね」って言われていた。
興味の範囲は幅広いけど、掛け持ちとか器用なことが出来るタイプではないから、(こういう言い方はしっくり来ないんだけど)いわゆる一途に一本でやってきた。
私も、これ以上他に好きなバンドに出会うこともないだろうなあ…きっとずっと好きなんだろうなあって、ゆったりと思っていた。
だけれど、(ここはあまり深く言及するつもりはないんだけど)そんな本命に対して少しずつテンションが下がっていた。
人っていうより全体的に。
でもそれは長く応援してきたが故の低迷だと思っていたし、そういう時も今までには何度もあった。
そんな時は、頑張らずに距離を取ったりして、また楽しく激しく応援できる時が来てのゆったりとした繰り返しだったと思う。
(今は決定的に※上がるという感覚もないし、ただただすーっと身体から抜け落ちていくような感覚に近い)
※上がる=バンギャル界では応援することをやめるのを、上がるって言う。ジャニーズと逆ですね。
そこで飛び出したるはSixTONES
小学生の頃は通過儀礼的にジャニーズが好きだった。
黄金時代と呼ばれる時期だった。
その後、L'Arc〜en〜Cielに出会ってからは、アイドルには見向きもしなかった。
プロフェッショナルの仕事が好き、アーティストが好きという嗜好になっていったから、ジャニーズの持つ少年性や若さ故の拙さには興味がわかなかった。
演奏も生演奏が良いし、歌もちゃんと歌いなよって思ってた。
テレビはジャニーズをゴリ押し。
新曲を出してもいないのに毎週何故出てるのか?もっと他に出すべきアーティストがいるのでは、と薄い遣る瀬無さで捉えていた。
嫌いでもないけど、一大国家故に理解できないこともあるというスタンス。
ジャニーズに穿った見方をする私に、SixTONESは完成されたパフォーマンスを見せつけてきた。
私の思うジャニーズらしさである少年性や拙さの一切ない確固たる意志のあるパフォーマンスだった。
そして、YouTubeにあげられている動画の端々から感じられる野心が、私には眩しかった。
SixTONESに見た目的意識
ちょっと脇道にそれて、少し自己啓発的な話になるけれど、生きていくにおいて目的意識は大事だ。
何のために?何をしたいのか?それによって何を得たいのか?
SixTONESにはそれが感じられた。
私がジャニーズに感じていた、パフォーマンスがパーフェクトでなくても、可愛らしい顔でニコニコして、少し歌が下手だって、そんな可愛い俺を見てね!キャーーーーー!みたいな甘えが一切なかった。
(かなり嫌味な言い方をしてるのは承知しています。特定の誰かの話ではなく、ざっくりとした印象として)
(今ではSixTONESを通してジャニーズがそういう集団ではないことも理解した)
彼らが覚悟と目的意識を持ってステージに立ち、SixTONESとしての自我が確立されていることは、パフォーマンスが雄弁に語っていた。
そして、臆することなく言語化していることも頼もしいと感じた。
こういう人たちの抱く野心を実現するため、支えるため、それを喜ぶために「応援する」という行動を取るんだ、と、ここ10年ほど忘れていた感覚が蘇り、これこそが楽しかったんだ…と思い起こさせるのに十分だった。
応援するにも目的意識が大事だった、私にとって。
混乱と考察と反響
しかしながら、もう自分の一部と化していた本命への冷めることのないと思っていたほとぼりが、SixTONESの登場により冷めていくことについていけなかった。
混乱していた。
考えろ、考えるんだ、何故だ。
ここまで来てジャニーズ?嘘だろ?
考えて考えて、理解できた時に、もう降伏だ、と思った。
それから周りに、SixTONESっていうジャニーズのグループが好きになった。本命にはもうあまり行かないかもしれないと報告したら、バンギャル仲間に留まらず各方面の友人からものすごい反響だった。
なんで?
大丈夫?
なにがあったの?
繋がった?
ジャニーズって!
あんなに好きだったのに?
その想像を超える反応に、今まで自分が積み重ねてきた「絶対的なファン」を見た。笑。
そうだよね、わかる。
全部にひとつひとつ丁寧に経緯を説明すると、みんな
なるほどね…
それは仕方ないわ…
おめぇは何も変わってないな…
安心した!
筋が通ってるわ!
と、納得してくれた。
その節は心配かけてごめんね。
ちなみに、この説明会は「この子が好きなんでしょ?」と百発百中で京本大我を当てられるまでがセット。
ブレないよねぇ、私。
そんな訳で、私はSixTONESをこれから応援することにした。
することにした、ってさも自分の意思のように書いたけど、巻き込まれたに近い。
一生応援する!の"一生"はその気持ちを抱いた瞬間が尊い。
本当に一生、なんてことは誰でも言い切れない。
でも、そう思えた瞬間にこそ一生が存在すると考えていた。
それでも、慢心していた私は、一生応援するのかなあとぼんやり思っていた。
でも、今の私はやっぱりそれがさらさらと零れ落ちることを知った。
だから、いつか終わる時が来ることも知りながら、今を楽しんで応援することを、一生辞めない。
そう決めた。
なんて長いEpisode-1だろう。
私がその後何を感じ何をしたかはまた次回。