ジャニーズなのに、ジャニーズにしては、がSixTONESにはもう不要か
前回はいささか自分に焦点を当てすぎた気もするで、今回は「バンギャル20年選手の私を無我夢中にさせたSixTONESの武器」という感じで書いていきます。
前回同様、辛辣な書き方をさせてもらってる部分があるのでジャニーズ愛が止まらない方は控えていただくと良いかと思います。
あと単純に長い。
長い割に色々端折って言葉足らずかもしれないです。
ジャニーズへの偏見
いきなりですけど、ジャニーズへの偏見ってありますよね。
私も偏見を持ってました。
嵐は好感度が高いし(散々言っといてあれですけど嵐のコンサートに行ったことがあります)テレビで見れば面白い。
良質な音楽番組である関ジャムは、スタッフさんが本当に音楽が好きなんだろうと伝わってきますし、バンド界隈と親和性の高い関ジャニ∞。
よくよく考えていくと、嫌いじゃない、むしろ結構好きなのでは?とすら思うけれど、「ジャニーズ」と主語を大きくすると、なんとなくイケてない雰囲気を持っているのが今までの私でした。
単純にファッションオタクの私にはあの衣装を見てもテンションあがらないっていうのも大きいかもしれない。
垢抜けない少年たちが跳んだり跳ねたりして、よくわからない歌詞の歌を、拙い歌唱力で笑顔で歌ってるのが、私のイケてないジャニーズへの偏見でした。
ちゃんと思い返せば、全然そうじゃないことに気付くんですけどね。
実力のある人に対しては、「ジャニーズ」って思ってないかもしれない、と今気付いた(都合がいいね)
偏見はジャニーズだけじゃない
そして、同じような偏見を持たれがちなのが、私の生まれ育ったヴィジュアル村です。
ヴィジュアル系は、非常に定義が曖昧で、バンドごとにカラーも違えば音楽性も違います。
本当に多種多様です。
J-POPよりJ-POPなバンドもあるし、HIPHOP色の強いバンドもある、一般的に想像されるようなようなゴリゴリの轟音で怖い歌詞のバンドもあります。
キラキラ踊るバンドもあるよ!
でも、外から見たら十把一絡げですよね。
お化粧してて、黒づくめの、なんか怖いこと歌いがちな人たちみたいな。
昔は、こんなに様々なスタイルを内包しているのにヴィジュアル系ってだけで偏見を待たれ、嘲笑されたり、軽く見られるのなんて不当だとフラストレーションを感じていました。若いね。
大人になった今は、そうはいっても偏見を払拭するには中まで入ってこないと難しいし、中まで入るには閉鎖的だよなあ…素晴らしい音楽もあるが…まぁ自分が楽しく好きなら良いか、というテンションでした。
偏見を持つこと、持たれること
ふと目線を戻すと、自分のジャニーズに対しての偏見は世間がヴィジュアル系に向るものと似ているのではと気付きました。
ジャニーズも色んな音楽ジャンルがあって、しかもそれがグループ内で色んなことやってたりする。
SixTONESを履修する上でKAT-TUNを避けて通れなかったんですが、なんだこれめちゃくちゃかっこいいな?!
むしろなんで誰も教えてくれなかったのレベルでした。
音楽番組でさわりだけで判断してた、愚かな私よ。
それから外から見た時の閉鎖的なこと。
ジャニーズはメディアに多く出ているし、多くの人が日頃から目にしている、けれど「ファン」になるには非常に参入障壁が高い(ジャニオタ怖い)
(本筋から外れるけどジャニーズばっかりの出演がメディアのゴリ押しとして辟易としてる人もいますよね)
SNSもなければ、MVも見る機会がない。
(この辺はここ最近で一気に変化することになりました)
いわば鎖国状態。ファンのために存在する世界です。
でも、それがジャニーズなんだ、と特段疑問も抱かないし、ファンの方もそれで良いと思っているでしょう。
それから、ヴィジュアル系と共通して比較的女性客が多いこと。ジャニーズの方がこれは強いかなと思います。
これ、ビジネスにおいて女子供の好きなもの的な見方をされると厄介というのが世の常です。
まぁその話はいつか。
ジャニーズもヴィジュアル系も、理解しようにも理解するのが容易ではない。
そんな閉鎖的な空気が、より内部の人たち(=ファン)を熱くさせるのでは、と思っています。
わからない奴は放っておけば良い、わかる人にはわかる、みたいなスタンスってちょっと悦にいっちゃうよね。
ここからが本題
でも、偏見って、時にめちゃくちゃ良い仕事するな、とSixTONESに出会った私は考えます。
ジャニーズに対して穿った見方をしていた私にとって、SixTONESの存在はそれまでの偏見を覆すに相当しました。
・歌上手い
・ダンスが本気
・幼くない
・拙くない
・闘志がすごい
・非常にクレバー
ざっと書くとこんな感じでしょうか。
最初こそ、上記項目の頭に「ジャニーズの割には…」をつけてSixTONESを見てました。
でも、よくよく見て行くと、その枕詞が不要だと感じました。
ジャニーズであろうがなかろうが、めちゃくちゃかっこいい。
でも、ジャニーズじゃなかったらここまでの衝撃じゃないと思う。
つまり、SixTONESはジャニーズへの偏見を武器にし、また出会ってしまった人の偏見が大きければ大きいほど攻撃力が高まっていると言えます。
おかげでこっちはズタボロよ。
これは完全にジャニーズ帝国外からの見え方だし、これにとどまらないSixTONESの武器も沢山あるけれど。
ありすぎて困るよね。
一般受けってなんだろう
ちょっと面白いのが、ジャニオタさんの中では?「SixTONESは一般受けしない」と、言われてるとか言われてないとか。
(まことしやかにTLなどで伝聞形式で見るだけなので曲がって捉えてたらすみません)
多分それ、一般じゃないかもしれない。
むしろ、一般は「ジャニーズらしさ」お腹いっぱいかもしれないです。
言うほどジャニーズのこと分かってもいないくせに言うなって怒られそうだけど。
まぁ、私も自分を一般層であるなんて言えないけど(よく個性的だねって言われるし)ジャニーズを毛嫌いしてた私に、こんなにジャニーズが刺さる日が来るなんて思わなかったです。
ジャニーズ特有の少年讃歌
前回のブログから書いているので、こいつどんだけ言うんだと思われそうですが、私とにかく未熟だとか幼いだとかが苦手です。
幼さに全く惹かれない。
ジャニーズは少年性を尊ぶ文化が強いかと思います。
私は根っからのオタク気質なのでSixTONESにハマってから、ちゃんと履修しようと思い、遡れるだけ遡りました。
でも、若かりし頃のSixTONESを見ても、当時彼らを見ても好きにはならなかっただろうなと思います。
今の年齢で見てるからと言うのもあるかもしれないですが、少年じゃん…って思うし、ちょっと恥ずかしくて見てられないって思ってしまいました。
これは好みの話なので、幼い頃から応援してる方々をどうこう言うつもりじゃないことをご理解ください。
SixTONESの少年時代と思うから見られるけど、今テレビで何の前情報もなしに見たとしても、またジャニーズの子供たちか…くらいの貧相な感想しか抱けないと思いました。笑。
これは別に当時の彼らがダメとかではなく、単純に私が成年以上の垢抜けた人が好きだから。
(とか言いながら、自担のことを赤ちゃんとか言いはじめるのである)
だから、あんまりインディーズの頃からとか支えられないので、もっと早く出会えたらと思ってみるタイプ。
SixTONESもせめて1年前に出会っていたかった。
それでもSixTONESはジャニーズである
中村勘三郎さんが「型を身に付けねば型破りにはなれない 」とおっしゃっていて、私はこの言葉が好きなんだけど、SixTONESはジャニーズの型を身に付けた上で、型破りをやってる。ただの破天荒じゃない。伝統への敬意を持ち、自分たちのやるべきこと、あるべき姿を見てるから強いんだと思う。
— ☔️🔥京本の生活が第一🗞📰 (@lifeinkyomoto) 2019年9月30日
ジャニーズ帝国の外のヴィジュアル村で草を食んでた私は、ある日破天荒な傾奇者たちが開けた城壁の穴から覗いてしまったんですよね…帝国の内側をね…
Hanakoのインタビュー読んでそんなことを思ったんだなあ。
私、きちんと基礎を身につけた上で、それを壊したり、逆転の発想で新しいものを考えたり、そういうサプライズ性、意外性、そういう在り方をしているものがとても好きだから、SixTONESを知れば知るほど、納得できる。
これはHanakoのテキストを読んだ後の私のツイート。
ジャニーズに偏見を抱いていた私は、その偏見を軽やかに乗り越えてきたSixTONESを通して、ジャニーズの本質を知ることになります。
とはいえ、そんな辿り着けていないと思うけど。
上記ツイートの通りなんだけど、彼らがジャニーズの伝統を重んじていることは、端々から感じています。
その上で取捨選択をし、ジャニーズ帝国の領域を広げるべく、ジャニーズらしくないこと、前代未聞を掲げてるんじゃないかなと思います。
きっと、ジャニーズには沢山のイズムがあり、色々な側面からそれを継承するタレントがいて、様々な場面で頑張っている人がいるんだと思います。
SixTONESだけがそれを担ってるなんて思ってなくて、きっとそれぞれ思いもよらぬ角度でジャニーズと出会う人たちがいるんだと思うとワクワクしますね。
それにしてもSixTONESは戦闘力高めだと思うけど。笑。
私はSixTONESに出会い、ジャニーズを知ることとなりました。
他のグループまでわからないけど、ジャニーズへの見方が変わりました(相変わらず苦手な部分はあるけれど)
(TravisJapanかっこいいと思ってます!職人集団!)
伝統ってそうやって知られていくものなのかな。
それこそ、中村勘三郎さんは新しい歌舞伎をどんどん発明してらっしゃったなあ。
長くなったけど終わりの言葉
掲題のとおり、ジャニーズなのに、ジャニーズにしては、がSixTONESにはもう不要かどうかと問われたら、まだまだ必要な未開拓地がある故に必要だ、と答えたい。
SixTONESの痛みを伴わない柔らかで情熱的で刺激的な侵攻はまだまだ続く!!!!!!