Have been SixTONESED by SixTONES

推しとか本命とか担当とか、そんなんじゃ言い表せない

欠乏の渇望〜2020.8.8〜

8.8

見慣れた数字の並び。

末広がりの八。

好ましい気がするのに、なんとなく複雑な気持ちを抱いてしまう数字の並び。

 

2019.8.8

私は異国にいたので配信すら見られなかった。

SixTONESに出会ってすぐ、パフォーマンスを生で見られる機会だったのに。

だから、異国で感じた8.8はSixTONESがめでたくデビューすることくらいしか伝わってこなかった。

ジャニーズJr.を応援すること、ジャニーズJr.がデビューすることの情緒も私にはまだ分からなくて(厳密には今も分からない)デビューなんだ〜やったね〜くらいの気待ちだった。

(当時は、YouTubeプロモのドッキリを見た直後だったので、あの時の顔が浮かんだ)

 

今となっては、ただ単に喜ばしいだけでは片付けられない複雑な気持ちが漂う不思議な感触の日付になった。

8.8の円盤は手元にあるのに、なんとなく手をつけていないから、未だに私はあの日のことを語るべきじゃないなと思ってる。

 

 

今日という日(これを書いているのは2020.8.8)に更新されたきょものブログを読んで、様々な気持ちが湧き上がって、うまく濾せていないまま、これを書いている。

ROTできょもは言った。

「今まで困難に6人で立ち向かってきた。デビューは自分たちでないものを求められ、自分たちでないものになってしまいそうで怖い。だから俺はデビューしたくない。でも2人でも3人でもデビューしたいならついていく(意訳)」

きっとグループで活動するということは、そうことなんだと思う。

全員が同じ気持ちで同じ方向のこともあれば、そうでない時もある。

気持ちの強い人に従って動くこともある。

でも、ちゃんと6人で向き合ってきた。

デビューに対して、前向きとは言い難い発言をしていたきょもが、デビューに対して前向きな感情を持てたことを今日という2020.8.8に綴ってくれたのは、シンプルに嬉しかった。

後からついてきた気持ちが、前向きで良かった。

(もちろんそのように伝えてくれているという可能性はなくはないけど、書かれている気持ちに嘘はないだろうし、書かれていないことを勝手に代弁出来ないからね)

デビューが思ってたよりも悪くなかった、良いものだったって思えて良かった。

そういう時を重ねられて、それを実現してくれる人たちと一緒に歩けていて良かった。

地続きの私たちと一緒で、そりゃ思う通りにいかない時だってあるだろうけど、振り返った時に前向きな言葉で表せるならそれはきっと全然悪くない。

 

 

2020.8.7の少クラで京本大我ソロが披露された。

何をやるのかなとワクワクしていたら、カバーだった。

私が全く知らない時代の京本大我のようなものが見えるなというのが、初見で感じたことだった。

これは"あの頃"のような手触りなのかな、と。

たった一人の京本大我はこれなんだと思った。

SixTONESという肩書はそっと置き、丸裸の京本大我がこれなんだ…と思った。

時系列が前後してしまうんだけど、この少クラのパフォーマンスを見た後に、前述のブログを読んだ。

そこに答え合わせがあった。

 

京本大我という人は、始まりを大切にする人なんだなあ。本当に。

いつも自分の足元を見て、足跡を見て、足りなさを噛み締めて、積み重ねていく人。

20%しか出来なかったってことを、言えてしまうのは、いつか100%を見せてやろうという気概があるから?

そこのところの心の機微は分からないけど、あのパフォーマンスが思い描いていた20%しか出来なかったことより、頭の中で100%が見えていることに期待してしまう。

顕在化する伸び代と、潜在的な伸び代。

20%の出来だと言える強さと弱さって凄いし、その足取りを見せようと、期待させようとするその強さにくらくらしてしまう。

今の京本大我に満足しているけど、まだまだ成長するんだろうなという期待は、彼を応援するのに十分な理由になる。

続けていくからには、生きていくからには、成長していたいし、そうじゃないと意味がない、結果を出しては、ゴールを先延ばしにして、高く高く高く高く高くそうやって針の穴くらいの小さな光を追い求めてる姿が本当に好きで、それで自分も頑張れるから、だからどこまでもどこまでも極めていく姿をやっぱり見ていたい。

私はアイドルが好きなんじゃなくて、京本大我が好きで、彼がどんな風に生きていって、魅せてくれるのかを見ていたい。

 

そんなことを思った、夏。