Have been SixTONESED by SixTONES

推しとか本命とか担当とか、そんなんじゃ言い表せない

ねぇ、この一年の話を聞かせてよ

そうだなあ。

なんか色々あったなあ。

 

デビュー日(厳密には前夜から)多分あんなに忙しなくて、けたたましくて、苦しくて、楽しくて、晴れやかで、ソワソワと、ワクワクと、張り詰めたような、この全てを綯交ぜにしたような、あんな日々はないだろうな。

あれはちょっと特殊な体験だった。

だから今となっては煌めいて見える気もするし、だからってまた欲しいなと思えるものではないけれど。笑。

なんだかあの時は、デビューなんてことより、もっと他のもの優先してしまった気もする。

とにかく必死だったな。おもろ。

まぁそんな風に振り返れるのも、この一年、沢山駆け回ったからだろうな。

 

 

デビューというお祭りの興奮にまだ身体が馴染まないままなのに、世界は少しずつ翳りを見せていた。

今、デビューの頃のニュースなんかを見ると、まだコロナウイルスなんて言葉はチラッとしかなかった。

存在感もなかった。

それなのに、ぶくぶくと膨れ上がって、はじけて、世界をものにしてしまった。

私の人生においてあまりにかけがえのないライブという場所を奪われてしまって、私はちょっと参ってしまった。

(正直言うとそれは今も継続していて、ずっと身体のどこかが抉れているような感覚で、たまに無気力に襲われる)

デビューして、まさにこれからという時に、止まれ、休め、を見えないウイルスに言い渡されて、混沌とした中でも、何か出来ることはないかなって探って、彼ら自身も、存在意義を見つけ、私たちもそれに縋るような日々だったな。

 

 

楽しみに楽しみにしていたニュージーズも、ぱっと目の前から消えてしまった。

紙切れが目の前に沢山散った、

あの時の気持ちは今も腹の底にこびりついてる。

いつかきっと、と祈りで刮げ落とそうにもなかなか落ちない。

 

 

そんな思い出すと石を飲み込んだような重たさの日々でも、少しずつ取り戻そうと廻り始めてからはあっという間だったように思う。

次から次へと、水を得た魚のように音楽の中でバチャバチャと泳ぎ回り、その目まぐるしいスピードに、あ…デビュー…と感じることができた気がする。

(そうは言っても、私はデビュー前夜の7月末にSixTONESに出会ったわけで、デビューの感慨深さなど語れないほどな訳だけど、なんだかこれがジャニーズのデビューなんだ、って知ったんだよね)

 

 

本当に怒涛の日々だった。

その日々の中で、SixTONESが音楽に本気だってこと、その言葉を裏切らないSixTONESの曲たちがどんどんお見舞いされていった。

あ、すごいな、こんなことまで、アルバムまでを撃ち込まれた今となっては、もはや驚かないかも…となってしまったくらいに、鮮やかに縦横無尽に暴れ回って、この1年で3枚のシングル、1枚のアルバムを手にすることが出来た。

音楽的に豊作な一年になったのは、本当に想像だにしなかった。

こんなに音楽そのもので楽しめて、自分で引き寄せたとはいえ、ちょっと自分のこと信じられるような出会い。

 

 

別にデビュー日だからどうの、なんてことはないし、いつだってSixTONESの6人そしてSixTONESというひとつのグループはとても尊い

でもきっと、デビューという世界線だからこそ感じられるもの、見られるものが沢山あって、それにあまりにも助けられてしまった一年だったと思う。

もし、SixTONESがなかったら、大袈裟でなく、この一年健康には生き延びられなかったと思う。

それほどまでに、蝕まれてしまう日々だったから。

SixTONESだけじゃなく、SixTONES陣営の面白さや本気度にも本当に救われた。

あ、こんなに楽しいことを考えてくれる人たちがいる、こんなに一緒に笑ってくれる人たちがいる。

私はただのファンという立場だけれど、SixTONESへの愛でそういう人たちと繋がれた感覚があったし、双方に呼応しようとする関係性が作れたように思っている。

(これはあまりに仰々しい表現であって、本当は掌の上なんだけど。きっと)

 

 

私にとって、ライブがないだけで、本当にもうやっていけないし、その穴は何を以ってしても埋まらない。

絶対に埋まらない。

でも、その穴から目線を逸らすことが出来るくらいに、沢山の喜びを与えてくれたSixTONESには本当に感謝している。

大人になっても初めてのこと、初めての気持ちは沢山あるし、どんどん見たことないもの、知らないものを掴みたい。

 

 

この一年、SixTONESはどうだった?

別にこの一年だからってことはないかもね。

日々が大事な一日だから。

私から見たあなたたちは、顔つきも変わって、端々に覚悟が感じられて、各自が大きくなって、六角形が大きくなって、でもやっぱり変わらない明るさと、臆病さと、馬鹿馬鹿しさと、繊細さで、冷静と情熱をSixTONESに持ち寄って、進化してるように感じる。

まだまだ当たり前に乗り越えなきゃならない困難もあるし、当たり前にここで完成なんてことはなく、もっともっと大きく膨らんで膨らんで膨らんで、そして弾けないでずっと。

 

ねぇ、この一年の話を聞かせてよ。